怒鳴り散らしては寝顔をみて反省し、今日こそは優しく!と誓うも子どもが起きた途端にまたイライラスイッチ…
イヤイヤ期と呼ばれる2才の子育ては気分が常にジェットコースターになりがちです。
・永遠に階段を上り下りして前に進めない
・オムツや服を着替えさせてくれない
・スーパーの買い物が地獄…
・とにかく寝てくれない…
大変なことをあげればキリがないほど、子どもの行動ってよめませんよね。
専業主婦で24時間子どもと一緒の私は、2歳2ヶ月になる息子を育てながら、
という自己嫌悪と戦っていました。
そんな時、「子どもと離れられるから」という(立派な)理由で参加した託児付きの子育てセミナー。
大学付属病院で子供の心のケアを担当している臨床心理士の方を講師に、
・子どもの行動の客観的な理解の仕方を学び
・楽しく子育てする自信をつけるためのセミナーでした。
「ノウハウ聞いたって子どもそれぞれ、うちの子に効果があるかはわからない」
と斜めに構えるほど憔悴しきっていた私ですが、すっと心が穏やかになれ、気持ちを持ち直すことができました。
セミナーは全6回、まずは第1回を終えて私が得た気づきをまとめます。
同じように悩むママが少しでも肩の荷をおろせますように。
子育てを楽しむために大切なことは褒めること!
まずは子どもじゃなくて自分を褒める
「最近なにか褒められたことってありますか?」から始まったセミナー。
「ごはん、おいしいね!」や、「ママいつも掃除頑張ってくれているね!」など。
私はすぐには思い浮かびませんでした。
会場でも挙手はゼロ。
学校、会社、家庭、地域でも、日常の中で褒められることってどうしても少ないんです。
それはなぜかというと、
・いけないところを叱って改める
・雰囲気をよんで叱られないように振る舞う
日本ってどちらかといえばこんな雰囲気があるからです。
SNSの普及により、普段からネット上では「イイね!」を押すのに、特に子育てに関しては否定文化なのだとか。
だからまずは自分自身のいいところを褒める、シンプルだけど、すごく効果があります。
また、自分を褒める時には、だれに聞かれても恥ずかしくないようなとびきりスペシャル級のことを探しがち。
本当に自分が日ごろ当たり前にしていることでOKなんです。
例えば、
なるべく冷蔵庫にあるもので夕飯をつくる
もしこれを当たり前にこなしているとしたら立派な褒めポイントです。
冷蔵庫をあけ、中を見ただけで必要な食材をみつけてさっと作るということは料理が得意だからこそ。(慣れもあるかもしれませんが)
料理がそこまで得意ではない人にとっては、何を作るか頭を悩ませるよりはレシピを見て、レシピ通りの食材を買いに行く方が楽だったりします。
つまり、自分の良いところをさがすときは、得意なこと=あまり努力しなくてもできることを探すのがポイント。
そして、ママだからって子育てや家事に関することでなくてもいいんです。
ペンが進まなかった私ですが、「ネイルがすごく綺麗!」とほめられて気持ちが楽になりました。
子育ての合間に楽しんでいるセルフネイルですが、子育て中なのにという批判もありそうなイメージが、まさかの褒めポイント。
・身だしなみを整えてから出かけることができる
・自分の時間を作り出すことができる
と次々に褒めてもらえて自己肯定感がグイグイ引き上げられました。
自分では「え?こんなこと?」と思うことこそ、当たり前のようにできている自分自身の「いいところ」なんです。
それは自分の〝得意なこと〟=あまり努力しなくてもできること!
本当に毎日頑張っているんだと。
私は自分が当たり前にしていること(努力せずできること)を良いところだと褒められて、すっと心が軽くなりました。
そして、「子どもや自分の得意なことに目を向けられているかな?」と振り返ってみたんです。
毎日のイライラは全て「できていないこと」にばかり目を向けていたからだと気付かされました。
・当たり前にできていること(努力しなくてもできること)は得意なこと!
・当たり前すぎて見過ごしがちだけれど褒めて自覚しよう!
褒める時のポイントは「形容詞」ではなく「動詞」
褒める時のポイントはなるべく「動詞」を使うこと。
例えば、以下2つの表現では具体性に明確な違いがあります。
①私のいいところは「明るいところ」
②私のいいところは「明るく挨拶ができるところ」
①の褒め方だと、気分が落ち込んで明るくない日はいいところがなくなってしまいます。
比べて②の褒め方だと、明るくいることではなくて、挨拶できるところという具体的な「行動」を褒めていますよね。
「明るい」という形容詞で褒めるのではなく、「挨拶する」という動詞で褒めるのがポイントです。
具体的に「行動」を褒めることで何を褒めているのか自分もわかりやすく、子どもにとっても〝何をやればよいのか〟がわかりやすくなります。
そして褒める時は名詞もNG!
いいところは「早寝早起き」ではなくて、
・朝6時までに起きることができる
・夜23時までには寝ることができる
と名詞をさけてより具体的な「行動」を褒めます。
わかりやすいだけでなく、良いところが2つも発見できましたよね。
子供や自分を褒める時は、
・「行動でみること」
・「具体的に褒めること」が大事なポイント
子育てを楽しむためには現状把握が大切!
大人も子供も得意・不得意が必ずある
得意なことがある一方で、人には必ず不得意なことがあります。
例えば料理が得意な人は先ほども書いたように冷蔵庫にあるものでささっと食事を用意することが苦ではありません。
じゃあ料理が苦手な人は…?
全くできない!というわけではありません。
苦手ではあるけれど、クックパッドなりレシピなり、お手本を見ながら順番に作ればできますよね。
つまり、苦手だけれどやり方をお教わればクリアできることって結構あるんです。
★得意なこと→あまり努力しなくてもできること
★不得意(苦手)なこと→少し手助け・工夫すればできること
子どもも私たち大人と同じ、得意不得意があるんです。
これは年齢や生まれ持った特性でもあり、自分の子供は何が得意で何が不得意か、初めに知ることが大切というお話でした。
算数や数学が得意な子は、あまり時間をかけずにぱっと答えを出します。
でも苦手な子は?
早くは解けなくても公式を覚えて従えばなんとか解けますよね。
私も算数・数学は苦手でしたが進級してきました。
子育てをする上で「子供の何が得意で何が苦手か」をまずは知ること。
その上で大事なのは、不得意なことはどうしたらいいのか、やり方を丁寧に1つづつ教えてあげることだと教わりました。
得意な分野に関しては叱って伸びる部分もありますが、苦手なことほど怒っても伸びないからなんですね。
現状把握するためのワークシート
セミナーでは、どんなことが得意でどんなことが不得意かを実際に紙に書き出す作業をしました。
紙に書き出すことで気づきがあるのはもちろん、頭のなかだけで考えているよりも実感できます。
自分について、こどもについて、それぞれの項目を5つ書き出します。
いいところ | |
---|---|
努力しているところ | |
困ったところ |
★いいとこは=なんとかできているところ
★努力しているところ=工夫をすればできるところ
★困ったところ=すぐには解決できないところ
また、困ったところを書き出すときも「動詞」を意識してくださいね。
「頑固なところ」ではなくて、「自分の意思を曲げないところ」といったように。
・子供の得意なこと・不得意なことを初めに知る(紙に書き出す)
・不得意なことを怒らない。やり方を丁寧に、1つ1つ教える
子育てを楽しむためには適度な距離感が必須
そしてこのワークシートは、ぜひ1人の時間に、ゆったりとした気持ちで取り組んでみてほしいです。
というのも、今回のセミナーは託児付き。
1時間半息子と離れたことは、とても大きな意味がありました。
育児に疲れきった私にとって、子どもと離れて別のことに集中することがものすこくリフレッシュになったんです。
たった1時間半でこうも気持ちは落ち着くか、と思えました。
24時間子どもと一緒にいられることは幸せなことです。
でも育児が辛い・楽しくないと感じたらそれは子どもとの距離が近すぎるサインかもしれません。
たった数時間でも一時保育や預かりサービス、私のように託児付きのセミナーに出かけることで、また子どもが可愛く見えるんです。
私は子どもと離れた分、お迎えの時はいつも以上に息子が可愛く見え、ぎゅーっと抱きしめたくなりました。
・子育てが辛く感じたら、託児サービスを利用して子どもと離れる!
・ときには1人の時間を強制的につくることも大事
子育てを楽しむためのステップ①:子どもの得意・不得意を知る!【まとめ】
私が参加したのは、子どもの行動の客観的な理解の仕方を学び、楽しく子育てする自信をつけるためのセミナー。
第1回めの内容をまとめると、ポイントは2つあります。
①子育ては褒めることが大事
・「行動でみること」
・「具体的に褒めること」
→具体的に「行動」を褒めることで子どもにとっても〝何をやればよいのか〟がわかりやすい。
②子どもの得意・不得意を親が知ることが大切(現状把握)
・得意なこと=努力しなくてもできること
・不得意なこと=少し工夫すればできること
・苦手なことほど怒らない
1回めの内容はここまでです。
子どもが苦手なことを具体的にどうフォローしていくのかはまだまだ考えねばなりません。
セミナーは残り5回!
また次回、第2回の内容と私の気づきや学びをまとめますね!