私は珍しくも男と女の双子で、顔も性格も全く似ていない片割れ(兄)がいます。
兄は理系、私は文系。兄は小賢しい理論に基づいて行動し、私は感情で行動する。
私は6年前に恋愛結婚し、一昨年前に片割れ(兄)は合理的にお見合い結婚をしました。
お見合い結婚なんてモテない人の集まり、打算で集まった感情のない人ばかりだろうと思っていました。
けれど、恋愛結婚とお見合い結婚、双子で方法は違えど1人の人にご縁を感じて結ばれるという結果は結局同じでした。
同じだけれど何か違う…むしろ少しずつ羨ましく思えてきたのはなぜか…片割れ(兄)の婚活事情からお見合い結婚のメリットをまとめました。
兄はダサい、けれど婚活市場ではある程度モテた
片割れ(以下兄と表記)は、ダサい。美的感覚の違いだろうか?妹の私からみて、女の子にモテる要素はないと言える。
一度「東京の美容室って逆にダサいの?どうオーダーしたらそうなるの?モデルが変なの?私の行ってる美容室に一緒に行って私が髪型オーダーしようかな?」
と妹ならではの容赦ない言葉を浴びせ私が真剣に悩んだほどです。
髪型、服装、持ち物あまりこだわりがなくて、どこにお金つかってるんだろう?といった感じ。趣味は勉強というような。
勉強が得意である以外には没頭する趣味もなくトークセンスゼロ…
しかしながら、婚活市場では毎週のように申し込みを受け、モテていました。
結婚を前提とした出会いを求める場合、確実な条件や安定を求める人は一定数いるのだと実感しました。
そして結婚を真剣に現実的に考える婚活市場では、
・ダサい⇒遊び慣れていない誠実さがある
・没頭する趣味なし⇒お金貯まる
と、一見デメリットのようなこともメリットとして捉えられるのです。
それはやはり、結婚を現実的に捉えているからこそ、お付き合いする時とは違う視点で見てもらえるのです。
そして何よりも出会える人数の多さ!
普通に暮らしていて、そのような女性とピンポイントで出会うことは難しいけれど、婚活市場なら条件や安定を求めてくれる人との出会いが多いことがわかりました。
ここまではお見合い結婚のイメージが覆されるほどではなかったけれど、ダサいダサいと妹の私が悩み続けた兄がステージを変えれば需要があることに嬉しくも驚きでした。
お見合い結婚はモテない人が仕方なく利用するものではない
理系で合理的な兄は、出会いの形を気にして1から恋愛するよりも結婚願望のある人との出会いを求めた方が確実だと30代になって結婚相談所に登録しました。
決してマイナスな気持からではなく、『知人の紹介』も『友人の紹介』も実質的なお見合いだと。
毎日仕事で忙しく、これといって没頭することもなく家の近くにあったからとボルダリングを趣味とする程度、このままでは女の子と出会えないと自分の環境も客観視していました。
そして兄の奥さんは20代で結婚相談所に登録しており、やはりしっかりとした人生設計、考えの持ち主です。
出会いがないわけではないけれど、お見合いを経験できるのも未婚のうちだけ。
合理的な考えのもと行動している人が多いという事実は、結婚によって住む場所も仕事も友だちも一旦すべてリセットになった私とは正反対です。
衝撃的でありながらもそんな発想があったのかと羨ましく思える部分でした。
そして28歳以下なら婚活費用も割引が効き、意外と20代から登録している人もいることを知りました。
自分から積極的に意欲的にお見合いする感覚にたくましさすら感じます。
実際に20代でめちゃくちゃ綺麗な子もたくさん登録していて、積極的に申し込みをする兄に美人すぎてあしらわれないか?と私がビビったほど
結婚相談所は若くても合理的な出会い方を求めているだけという世界でした。
\20代は成婚率がダントツ高い!/
出会ってから恋愛に発展するという意味では恋愛結婚もお見合い結婚も同じ
お見合い結婚のイメージを1番覆されだんだんと羨ましく思えたのが、兄と奥さんがめちゃくちゃラブラブということ。
やはりお見合いは1つの出会い方に過ぎず、お見合いからの恋愛は十分にありえるのだなと。
東京から2人で実家に遊びに来た時、駅から送迎をしたうちの両親が「2人の世界という感じで4人で会話しにくかった笑」というほどです。
お見合いする人が全て感情抜きに条件だけで合理的に相手を選んでいるのなら結婚相談所の成婚率はもっと高いはず。
私の兄が使っていたパートナーエージェント での成婚率は28.6%と公開されています(2016年の実績)
この数字を見て3割しか成婚しないのかと感じた私ですが、業界平均よりもかなり高いとされています。
やはり出会って好きになれそうでなければ断る、これって恋愛と同じですよね。
条件で相手を探す、合理的だけど完全合理主義ではないイメージとは違うお見合い結婚の実態を知りました。
兄も奥さんも何1つ失っていない
お見合い結婚と恋愛結婚の一番の違いは、出会いの入り口。相手を知る順番です。
お見合い結婚は最初は条件から相手を選ぶわけですが、ここは合理的でありながらも長い人生においてはかなり重要な部分だと結婚6年目にして思います。
私は結婚によって遠方に嫁ぎ、仕事も友達も住環境も全てが変わりました。遠方へ嫁ぐことの大変さは想像していた以上です。
私の結婚は、相手と出会って数年過ごしてから結婚を意識しだし、結婚が現実的なものになってから自分にも関係してくる相手の条件を知りました。
夫が家の仕事を継ぐために私は全てを変えなければならなくて、その具体的なことを知ったのは結婚5年目にしてやっとです。
お見合い結婚に比べて自分の人生に関わってくる「条件を知る・理解する」タイミングが2段階も3段階も後だったわけです。
恋愛結婚では言いだしにくい家の都合や本当に知りたいことは曖昧になりがち。
でもお見合い結婚なら、条件から出会えるために年収や家族のことなど直接本人には聞きにくい部分がクリアになりやすいことを感じました。
兄も奥さんもお互いに関東で今まで通り仕事を続けながらの新婚生活。
転勤もあり得ますが今の所結婚によっての大きな変化はないように思えます。
一概にどちらがいいとは言えないけれど、自分が納得できる条件から出会って恋をするのと、恋をしてから変えられない条件にぶつかって悩むのでは、その後の人生の浮き沈みが結構違うものだと感じました。
お見合い結婚は決して親主導じゃなかった
形式にこだわる家こそお見合いは親を黙らせる1つの手段。
私は夫が好きだけれど義両親とは価値観が合わず悩んでいるのに、両手を挙げて遠方へ送り出されたのは父親同士の価値観は似ていたから。
結納や結納返し、その他行事ごとを盛大に親の意向120パーセントにしっかりきっちり執り行うのは、私の父にとっても光栄なことだったようで、親同士が揉めることはなかったんです。(世間体重視の義両親と私の父親が似ているだけで女の苦労を知っている母は常に心配していたけど)
形式や順番を重んじる考えの親にとって結婚は親の行事でもあります。
顔合わせや結納、結納返し、親族書の交換と親が張り切りたいポイントはたくさん。
重くるしい考えの親でなくとも、犬や猫をやるんじゃねぇ!と大切に育てた我が子の独り立ちとなればあれこれ心配するものです。
そして親がでしゃばりすぎると親主体の結婚式になってしまう矛盾も…。
しかし、お見合いを経て結婚という親世代も理解しやすい結婚の流れは、意外と親と子のトラブルを避けられます。
お見合い結婚は親主導のもと適齢期の男女を結ばせようと画策されるイメージがありますが、逆を言えばお見合い結婚は親にもイメージがしやすいもの。
実際にかなりうるさい私の父も変な主導権を握ることなく、兄の結婚式までの結納や顔合わせの段取りなど結婚相談所のサポートのもと本人たち主体のもので終わりました。
これは義親主体の結婚式を受け入れた私の親にとっては革命だとさえ感じました。
お見合い結婚でもここまで自分たち主体で結婚式ができるのかと一番羨ましく思った部分です。
お見合い結婚は親も出会いをイメージしやすいからこそ、親に余計な心配をかけず静かにしていてもらうことができる親の心理をも逆手に取れる結婚手段です。
結婚する理由なんて人それぞれ
後から人の幸せを見たり、自分とは違う世界を経験していると、ないものねだりで隣の芝生は青く見えがちです。
- 30歳前に結婚したい
- 親を安心させたい
- はやく子供がほしい
- 好きな人とずっと一緒にいたい
結婚の理由は本当に人それぞれ。
そして結婚までの過程もそれぞれでいいのです。
自分の幸せは自分がどう考えるか次第なのに、お見合い結婚の兄を羨ましく思ったのは、自分が経験していない未知の世界で楽しそうにしている姿を見たから。
恋愛結婚とお見合い結婚を比べてみて結局は好きな人と結ばれるという同じ結果なら、私も住む場所や相手の立場(長男など)をもっと戦略的に考えても良かったなと、双子だからこそ兄の婚活を通してお見合い結婚を身近に感じました。
結婚に正解はない、自分にしかできない家庭を築けばいい
自分の結婚を後悔はしたくないし、双子の兄が意外にもお見合い結婚で想像以上に幸せそうなことは私も嬉しいことです。
長い人生、何が正解で何が失敗だったかはすぐにわかるものでもありません。
お見合い結婚でも恋愛結婚でも結局はご縁のあった1人と結ばれる結果は同じ。
そしてお見合い結婚は男女が出会う一つの方法に過ぎず、そこから恋愛したり、家庭を築いて行くのは自分たち次第。
人生全てが合理的に解決できるわけではないけれど、結婚という人生の大きな選択は冷静に、合理的な出会いからのスタートでも良いかもしれません。
見ていて安心感が違うと感じたお見合い結婚でした。
高いだけのことはあるね…
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