感染症の影響でネイルサロンが営業自粛…
ジェルネイルのオフが出来ない!!とお困りではありませんか?
普段セルフネイルをする方も、綺麗に塗ることには興味があっても、オフとなると地味な作業で楽しくないため軽視しがちです。(私がそうだった…)
- ペロッと剥がしちゃう
- 面倒だからむしり取る
など適当にオフしていると、爪が薄くなって痛みが出ることも…
ジェルネイルをつけっぱなしにすることでグリーンネイルになってしまうなど、ジェルができない爪になってしまうことは避けたいですよね。
けれど、ジェルネイルはマニキュアのように除光液で簡単に落ちるものでもなく、それなりの知識が必要です。
そこで、この記事ではジェルネイルを自分で落とす方法について、
- 最低限必要な道具
- 具体的な手順
- 注意点など
オフに関する知識をぎゅっと詰め込みました。
ネイリストの私が、実際に自分のジェルネイルをオフする過程を画像付きで解説します!
ジェルネイルをオフするのに必要なもの
絶対に必要なもの
ジェルネイルを安全にオフするために必ず必要なものと、あると良いものがあります。
まず、絶対に必要なのが以下の7つ。
- ネイルリムーバー
- ネイルファイル(粗め)
- スポンジファイル
- コットン
- アルミホイル
- メタルプッシャー(もしくはオレンジスティック)
- キッチンペーパー2,3枚
最低限で7つも?と思うかも知れませんが、安全にオフするためにはどれも大事。
そして、より安全にオフするためにあると良いものが以下の2つです。
あると良いもの
- エメリーボード(自爪用の爪やすり)
- キューティクルオイル
ネイルファイル(爪やすり)には種類があり、表面の粗さで用途が変わります。
オフをするために粗めのものと、爪の形を整えるために目が細かいもの(エメリーボード)があるとベター。
キューティクルオイルはオフ後のお手入れのためだけでなく、オフの最中にも使うと爪や肌を傷めません。
ジェルネイルを落とすための簡単な手順は、主に4ステップあります。
- ジェルの表面を削る
- リムーバーを染みこませたコットンを爪の上に置き、上からアルミホイルを巻く
- 5分経過後、メタルプッシャーで溶けたジェルをこする
- 爪の表面を整える
では、具体的な落とし方を説明していきますね!
ジェルネイルのオフの仕方を画像付きで解説!
①表面を80G~150Gで削る
まず、ジェルネイルの表面をネイルファイル(爪やすり)で削ります。
理由は、ネイルリムーバーを染みこみやすくするため。
ネイルファイルには、グリット(Gと表記)と呼ばれる表面の粗さ(細かさ)を表す数字がついており、用途によって適切なグリットが変わってきます。
ジェルネイルオフのために使いやすいグリットは80G~150G程度。
ネイルリムーバーを染みこませるためにジェル表面を削る場合には、目の粗いものを使います。
数字が小さいもの(目の粗いもの)であればあるほど削れやすいので、爪10本分を削る体力を考えると、粗めの80G~150Gがおすすめ。
(ジェル表面を削るだけに使ってね!)
削れすぎて痛くなるよ!
私は少しでも時短で落としたいので今回80Gを使用します。
使い始めには、必ず〝面取り〟を!
ネイルファイルの角は意外と鋭利になっているので、もう1本のファイルを斜め45度にあてて面取りをします。
面取りをしないまま使うと爪周りの皮膚を傷つけやすいので注意!
面取りはネイルファイルの両面必ず行います。
ネイルファイルの角をもう一本のネイルファイルでなぞるだけなので、ささっとやってしまいましょう!
面取りをしたら、ジェルの表面を削ります。
同じところを続けて削ると摩擦で熱を感じるので、なるべく均等に表面全体を削ります。
ジェルネイルを削っていると、必ずダストといって削られたジェルの粉が舞うので、水で濡らしたキッチンペーパーを敷いて削ってくださいね。
さっと全体を削り、
キューティクルまわり(爪の根元)は皮膚を傷つけないように慎重に。
ネイルファイルの持ち方は自由ですが、右手で爪の左側を削るときは鉛筆を持つような感じで、
爪の右側を削る場合は上から握るように持つとやりやすいです。
どれくらい削れたか何度も細かく良く見ながら削っていきます。
ジェルネイルは、自爪の上に
- ベースジェル
- カラージェル
- トップジェル
と主に3層あり、ファイルではトップジェルとカラージェルの層を削るイメージで。
いくつかカラージェルがとれて所々穴があいたように見えたらOK!
ネイルリムーバーを染みこみやすくするにはこれくらいで十分なので、全てを削り落とさなくても大丈夫です。
※次に使うアセトン(ネイルリムーバ-)で手が荒れる、使いたくない場合は全て削り落とすのも1つの手です。
ネイルファイルのグリット数表記には、180/200Gなど数字が2つ書いてあるものもあります。
これは、片面が180Gでもう片面が200Gという意味。
180/200Gの場合、手で触ってみてよりザラザラしているほうが180Gということです。
②ネイルリムーバーを巻いて5分待つ
爪の大きさに切ったコットンにネイルリムーバー(アセトン)を染みこませ爪の上に置きます。
この時、爪の根元にさっとキューティクルオイルを塗ると爪周りの皮膚を乾燥から守ることができるのでおすすめ!
というのも、ネイルリムーバー(アセトン)はジェルを溶かす刺激の強い溶剤なので、爪も肌も水分をとられてしまうんです。
乾燥から少しでも爪と皮膚を守るためにキューティクルオイルがあると便利です。
また、ネイルリムーバーは揮発性の溶剤なので、蒸発せずジェルに染みこむよう上からアルミを巻いて5分ほど待ちます。
アルミホイルは爪周りに巻くだけでなく、先端部分もくるくるっと折り曲げて指を包み込んでくださいね!
アルミホイルを隙間なくぴったりと巻くためにも、肌に当たる部分は2回ほど内側に折っておくと強度も高まり、指にチクチクあたることもありません。
- アルミの中でコットンがずれてしまう
- そもそも折り曲げたり準備が面倒
と言う場合には、アルミにコットンがセットされている商品もあるので、お金で解決を!
\手間はお金で解決!/
片手5本一気にオフしたいときは、アルミを巻いた上から使い捨てのビニール手袋をはめると体温の効果もあってより速くリムーバーが染みこみます。
リムーバー(アセトン)はにおいが結構キツいので、刺激臭を抑えたタイプがオススメ。
肌が弱かったり、アトピーで手が荒れやすかったり、アセトンが怖い場合はアセトンフリーのリムーバーもあります。
③溶けたジェルをメタルプッシャーで削ぐ
アルミを巻いた状態で5分ほど待つと、溶けたジェルが浮いてくるので、メタルプッシャー(もしくはオレンジスティック)で削いでいきます。
無理に剥がさず、痛くない程度に、浮いている部分を剥がしていきます。
ここで力を入れないと取れないようなら、もう一度リムーバー(アセトン)を染みこませたコットンを爪に置いてアルミを巻き直してくださいね!
特に伸びた爪先は体温の助けがないので、残りやすいです。
力を入れなくても落とせるまで何回かリムーバーを染みこませます。
コットンは、いつでも取り出せるよう可愛い小物入れに常備しておくのが使いやすくておすすめ。
メタルプッシャーの役割はオレンジスティックという木の棒でも代用できますが、
どうしてもない場合は、爪楊枝のとがっていない方でもできなくはないです。(ただ細くてやりにくい)
アセトンがしっかり染みこんでいたら爪楊枝でもするするっと削ぐことができるので、まずはリムーバーをジェルネイルにしっかりと染みこませてくださいね!
ミクレアのメタルプッシャーは先端が薄いので、甘皮処理にも使いやすい!
セルフ用にはちょっと高いけれどおすすめ。
楽天では取扱がなくなってしまいましたが、AmazonとYahoo!ショッピングに在庫有です!
④スポンジファイル200~280Gで表面をならす
ネイルリムーバーで溶けたジェルをメタルプッシャーで削いだあとは、スポンジファイルで表面をならします。
スポンジファイルとは、名前の通りスポンジのように柔らかく弾力のあるネイルファイルのこと。
グリット数は100~280Gまであり、表面をならすには200G以上が自爪を傷つけず優しいのでおすすめです。
さささ~っと、表面をなでるだけ。
表面が整ったら、爪の根元にキューティクルオイルを塗っておしまいです。
※最初から短くしたいときは、①の表面を削る前に爪切りでばちん!と切っておくと、削る面が減ってより時短でオフできます。
ジェルネイルのオフをアセトンなしでする方法!リムーバーで落ちない場合の対処法
ネイルサロンでつけてもらったジェルの種類によっては、ネイルリムーバーで全く溶けない場合があります。
ジェルネイルには、
- ソフトジェル
- セミハード
- ハードジェル
と主に3種類のクリアジェル(ベースジェル・トップジェル)があり、リムーバー(アセトン)で溶けるのはソフトジェルのみです。
もし、リムーバー(アセトン)をつけても溶けていないようなら、ハードジェルもしくはセミハードがついている可能性があり、その場合はネイルファイルで全て削り取るしかありません。
ネイリストでも爪を見ただけではどのクリアジェルが塗られているのか違いはわからないものなんです。
- 爪の亀裂を治してもらった
- 長さだしをしてもらった
- フィルインのネイルサロンでリムーバーを使っていない
などの記憶があれば、セミハードもしくはハードジェルを使っている可能性が高いので、根気よく削ってください(泣)。
フィルインとは、デザインや色を取り除くだけで自爪についたベースジェルを残す技法です。
リムーバーで溶かしてオフすることを想定していないので、ネイルサロンでも全てマシーンで削り取って除去をするんですよね…
この場合も、ソフトジェルではなく固めのジェルを使っている場合が多いので大変ですが削り取る方法が合っています。
\アセトンなしなら80G/
10本削り落とすって結構大変なので、一気に落とそうと思わずテレビを見ながら気長にやってみてくださいね。
一日1,2本のオフで、日にちを分けてもいいかもしれません。
私はセルフネイルをするときは片手ずつ、日にちを分けています。
ジェルネイルをオフせず長さだけ短くする応急措置
- ジェルを削り落としたり、アセトン(リムーバー)を使うのが面倒…
- 道具が揃わない…
- オフする時間がないけれど、爪の長さが生活しづらくなってきた
と言う場合には、かなり荒技ですが、ジェルがついたまま爪切で短くするのも1つの方法です。
未知の感染症が大流行している今はとにかく爪は短く保ちたい!と思うこともあると思います。
この場合、爪切りで先端から少しずつ少しずつ切ってみてください。
ジェルの厚みがある分、爪の形に添って少しずつ切っていくのが安全。
ジェルが全く爪から浮いておらず、ぴったりとくっついている場合にはジェルをつけたまま長さを短くすることができます。
爪切についているヤスリで先端をならすこともできますが、かなりやりにくいのでネイルファイルは1本あると便利だと思います。
爪切のオススメはこちら
ネイルサロンや医療現場でも使われるSUWADAの爪切です。
刃物産地の新潟にあるSUWADAの職人が手掛ける足用爪切りニッパーで、ニッパー型なので、硬い足の爪でもキレイにきることができる優れもの。
さらに、「まっすぐな刃」が特長です。足の爪を直線的に切ることで、巻き爪を防ぎます。
切れ味が抜群なので、ジェルがついた厚みのある爪も切ることができます。
ただ、この方法はあくまでも応急措置。
爪先を切ることで覆われていた先端の部分がむきだしとなり、そこから隙間ができ水分やゴミが入り込んでしまうことがあります。
爪先のジェルが浮くと、衛生的に良くないのでオフするのが一番であることは変わりません。
爪とジェルの隙間をそのままにすると、緑膿菌感染(グリーンネイル)といって、爪が緑色に変色したり(人によっては無色でも緑膿菌感染になっている場合もあり)爪へのダメージが大きいのでセルフオフの道具や知識は持っておくと安心です。
万が一、グリーンネイル(緑膿菌感染)になってしまった場合は、しっかりとオフをして爪をよく乾燥させることが大切です。
最低でも24時間以上はマニキュアも塗らない素爪で過ごしてね!
ジェルネイルオフに必要な道具のおすすめ一覧
ネイルファイル
80~150グリット(Gと表記)程度までは、ジェルオフ用に使えます。
グリット数は数が小さいほど良く削れるので、少しでもはやくオフしたかったら80Gがおすすめ。
コットン付きアルミ
ジェルリムーバー
しっかり落とせるリムーバー(アセトン)の刺激臭を抑えたタイプ。
アセトンフリーのリムーバー
アセトンフリーなら爪が白くならず肌にも優しいので、手荒れが心配な方向け。
アセトンよりも揮発しないので量も少なく済みます。
メタルプッシャー
セルフネイラー向けのプッシャーはもっと安いものがあるけれど、ミクレアのプッシャーは先端が薄いため、甘皮処理にも使えるのでおすすめです。
スポンジファイル
オフでざらついた爪の表面を整えるのに使います。
自爪の表面をならすには200G以上が安心。
爪切の最高峰
切れ味抜群のSUWADAの爪切です。
硬い足の爪も切れる優れもので、応急処置としてジェルがついたまま長さを短くカットしたいときにも使えます。
ジェルネイルオフセット
オフに必要なものがセットになったものでオススメはこちら。
キューティクルオイルも入っているところが◎
ジェルネイルをオフしたらマニキュア&保湿
ジェルネイルをオフしたら、久しぶりの素爪で手元がさみしく感じるかもしれません。
また、ジェルの厚みに慣れていると、爪が薄く頼りなく感じることもありますよね。
そんな時はネイルポリッシュ(マニキュア)がおすすめ。
除光液とコットンがあればすぐにオフできるので気分転換にぴったりです。
私も今回久しぶりに家にあるマニキュアを塗ってみました。
外出自粛でお家時間が長い今、ちょっとこだわってセルフネイルをしてみてはいかがでしょうか?
ポリッシュをセルフネイルで綺麗に塗るコツはこちらにまとめてあります。