夫の地元(雪国)に引越して1年がたちました。
長男の嫁の大変さを知らず、親が同居で苦労するところも見ないで育った私が、実家から遠方に嫁ぐというのは、とても過酷なことでした。
慣れるまでは涙を流す日々、でも多くの試練を乗り越えた1年だったとも言えます。
実際に1年過ごしてみて感じたこと、遠くへ嫁いでどんな壁にぶつかったのかについて振り返ってみました。
この記事にたどりついたあなたは、大好きな彼と結婚したい、でも…
- 慣れ親しんだ地元から離れるのは不安
- 遠くへ嫁いだら親不孝かな?
- 好きってだけで見知らぬ土地でやっていけるの?
など、結婚という人生の岐路に少なからず不安をいだいていることでしょう。
恋愛して結婚って素敵なことだけれど、彼と結婚することで自分の人生はどう変わるかしっかり考えたこと、ありますか?
- 住む場所が変わることでどんな困難がある?
- 仕事はやめなくちゃいけない?
- 彼親と同居は求められている?
さまざまな問題を乗り越えていくのが結婚とも言えますが、あまりに自分の人生ばかり変わると詰む、これが経験者(私)の本音です。
都会から地方へ、地方から都会へ、一言で〝遠くへ嫁ぐ〟といってもパターンによって状況は全く変わってきます。
しかし、遠くへ嫁ぐにはかなりの覚悟が必要なのは間違いありません。
もし、今あなたが、
- 住めば都というし…なんとかなるだろう!
- どうしても駄目だったらその時考えよう
- せっかくのご縁だし…
など積極的に前向きに、自分を奮い立たせている状態なら遠くへ嫁ぐことはおすすめしません。
今少しでも不安を感じている時点で、その不安は結婚後も悩みの種になる確率が高いです。
結婚というポジティブな言葉につられて、将来の不安を前向きに考えようとすると、結婚後も自分を奮い立たせる状態が続きます。
というのも私がそうだったんですよね。
遠くへ嫁ぐことを決心していいのかな?と悩むあなたに、
- 地方都市から雪国へ
- 太平洋側から日本海側へ
と移り住んだ私の奮闘をお届けします。
地元にいたいなら、地元で相手を探すのが一番ですよ。
遠くへ嫁いだ私の苦労とは反対にパートナーエージェントのお見合いでさらっと結婚した自分の兄にお見合い結婚の良さをみてしまいました。
兄の奥さんは20代と若く、条件から相手を選びそこから恋愛して結婚する女性もいるのだなと衝撃だったんです。
今なら思う、最低限譲れない条件から相手を選ぶのもあり!!
県外に嫁ぐって結構辛いよ…かなりの覚悟が要るよ!
お見合い結婚も恋愛結婚も悩めるのは未婚のうちだけ
遠くに嫁ぐとまわりの人が話す訛りから孤独感を感じる
引っ越してきて最初の壁は言葉です。
は?同じ日本でしょ?と思うかもしれませんが、同じ日本でも地方による特色って全然違うんですよね。
出会う人出会う人、見事に全員言葉が訛っていて(失礼かな…汗)、イントネーションの違いから孤独を感じました。
世間知らずだった私は、こんな独特のイントネーションで話す人たちが同じ日本にいるんだ!と衝撃だったのが正直な感想…(私の視野がせまかったのもありますけどね)
関西弁とか博多弁とか耳にしたことがあるイントネーションではなかったことも大きいです。
そのあまりに独特な訛りに、みんなずっと地元で生きて親のそばにいるのに私だけはるばる遠くへお嫁に来てしまった…という寂しさを感じました。
弱っているところにたまたまやってきた宗教の勧誘に引っかかり「あなたは遠くにへ嫁いで親不幸だ」と言われたことも…(だから集会に参加しなさいという勧誘だった)
夫とは10数年間一緒に名古屋にいましたが、彼は出会った時から愛知に染まることなく独自の訛りはずっと健在。
聞き慣れていたつもりでしたが、地元へ帰ることで訛の純度が増したような感じだったんです。
自分の隣で1人だけ訛っていた環境と自分以外全員が訛っている環境は思っていた以上に違い、自分だけが「県外から来た人」と強調されている気分でした。
※勿論私も独特に訛っていて、地域によって訛り方が違うということ
私は大学生活からずっと一人暮らしをしていたし海外へも留学経験あり、環境適応力はあるつもりだったんです。
でも学生時代の一人暮らしや、留学などいつか終わりが来る期限付きの異世界とは違い、この場所で私の人生は続くんだという考えが余計に訛りをつらいものに感じさせる要因でした。
小さなことのように思いますが、意外と大変な部分だったんです。
遠くに嫁ぐってどれくらいの距離を言うのかは人によって違いますが、〝話し方が変わるほどの距離は遠い〟です。
地元にいたいなら地元で相手を探すべし
遠くに嫁ぐといっても太平洋側から日本海側への移住は精神的にこたえる
日本海側へ引っ越して萎えたのは、毎日のお天気。
結婚するまで、同じ日本を太平洋側と日本海側で違うと考えたことは一度もありませんでした。
無知ってこわい。
太平洋側で育った私は、空に太陽がでることが当たり前すぎてそのありがたみに全くきづいていませんでした。
特に秋、冬、日本海側っていつも曇り空か雨なんですよね…
冬季うつという言葉があるくらい、太陽がでないって精神的に病みます。
生まれ育った環境で最初から太陽が少ないことに慣れているのと、移り住んできてそれを経験するのとでは辛さが何倍も違います。。
だって、夫の親・兄弟・親戚・友達、誰一人「冬に太陽がでなくてつらい」なんて話してなかった!!
わたしこんなの聞いてない!って思いました。
冬は雪で身動きが取れなくなることも経験し、雪の大変さも怖さも知りました。
けれど、雪よりも曇り空や雨の毎日がつらいんです。
“たまに雨”じゃない、“毎日”が雨。曇り空です。
後々子どもを通してできたママ友も、県外出身の人ばかりで天候に関しては皆同じように心が病むね…と口を揃えます。
自分の友達や親は変わらず太平洋側で、冬も太陽とともに苦労せず過ごしているなんて思ってしまうと、なぜ私はこんな歯を食いしばって冬をこさなければならないの…と萎えるばかりでした。
SNSで友達の投稿を目にすると、太平洋側はこんなに太陽でてるのか!と勝手に落ち込んだり…
そして雪国の人たちって本当に我慢強い。
嫁いできた立場といえど、同じように我慢強く生きることを求められます。
これは意地悪なことでもなんでもなくて、日本全国どこでも【郷に入っては郷に従う】という風習はあると思います。
あなたが結婚しようとしている彼はどんな環境で育った人ですか?
長男でいずれ親元に帰ると言っていませんか?
恋愛中は自分との違いが魅力的に映ったりもするもの。
結婚したらいづれ地元に…という考えが彼にありそうなら、移住後の生活をしっかりイメージしてみてくださいね。
同じ日本でも環境や風習は全然違う
けれど嫁いだら慣れろ耐えろと求められるよ
遠くに嫁ぐ覚悟はあるか?実際に何度か泊まってみて肌で空気を感じるべし
交際中にぜひオススメしたいのが、何度か彼の地元に足をはこんでみること。
できれば夏と冬、どんな感じなのか肌で感じておくことは、結婚後のギャップが少なくすみます。
実は私が彼の地元へお邪魔したのは結婚が決まってから…
結婚の挨拶の時に初めて行ったんです。
しかも春。←冬の曇り空や現実を見れていない
結婚の話が進みつつも、そこで違和感を覚えて婚約破棄って結構な気力体力がいります。
実際に何回も行けなくても、周辺にどんなホテルがどれくらいあるかをみておくだけでも住環境がわかりますよね。
もし結婚して移住したら親や友達が遊びにきてくれたときに案内できるホテルにもなるかもしれません。
遠くに嫁ぐと子育ても大変!自分の実家に甘えられない苦労
初めての子育てはわからないことだらけなのに土地勘がないというのは苦労します。
保育園、子育て施設やサービス、小児科、一から情報収集しなければなりません。
義家族に色々教えてもらえばいいじゃない?と思いますか?
でも子育ての方針ってぶつかるものです。
特に保育園は布おむつ指定の園を強く勧められて、戸惑いました。
“これは…言いなりにはなれない!私もしっかり自分の目で見てこの土地の情報をつかんでいかないと!”って気が引き締まったのを覚えています。
そこで、小児科なども自分で決めようと思っていた矢先、子どもが転んで頭を打ち、泣きながら小児救急電話(♯8000)を利用しました…
- 救急車を呼ぶほどではなさそう
- でもかかりつけの病院もまだない
- 病院の場所も何もリサーチ出来ていない時で土地勘なし
- 夫は県外で不在
という状況。
このようなとき、近くに相談できる人がいるかどうかって精神的に違ってきます。
子育てをしてみないとこの辺のドキドキ感、大変さは想像できませんでした。
有事の際でなくとも、実家が近ければ息抜きに寄ったり一緒に出かけたり自分が助かることは多いというのも、やっぱり子供を産んでから気づいたんです。
夫はほぼ休みなく土日も不在、義親は家族の介護、私は一人で子育てする他ありませんでした。
遠くに嫁いでも夫婦二人で仲良くやっていけたら、不満も少ないと思います。
けれど、遠くから嫁いで同居しているのに夫は〝息子〟という立場に戻ってしまったり、仕事でほぼいないという状況も良く耳にします。
友達ができたり頼れる子育てサポートなどを知ると、気持ちも楽になりますが、慣れるまでは土地勘がなかったり、価値観が違う義理親族からのアドバイスには苦労します。
遠くに嫁ぐと行きつけを探し直し
子育ての大変さだけでなく、自分の〝行きつけ〟もまた1から探し直さないといけません。
行きつけの 美容院、歯医者、病院、全部1からです。
私は、引っ越して1年くらいは行きつけがない状態でした。
というのも、美容院やマツエクなど、とくに美容関連のお店や美味しいランチなど、地元に密着したお店であればあるほどネットで情報を見つけられないんです…
地元の人の口コミや知り合いで成り立っているようで、お店はあるものの大々的にホームページやインスタなどで発信していなかったりするんですよね。
この辺は後々仲良くなったママ友たちと情報交換したりして見つけていきました。
同じ遠くから嫁いできたもの同士、県外出身のママさんとは仲良くなりやすいので悩みも共感しやすいのは救われるところです。
そして、病院は風邪をひたら内科を探すなど、症状が出てからから、そういえば行きつけ、かかりつけがない!と気づきます。
元気なときは考えもしないものですが、必要なときになって焦るものでした。
地元にいたいなら地元で相手を探すべし
遠くに嫁ぐなら〝手に職〟は必須!
正直なところ…県外へ嫁いで、遠くに嫁いで、、後悔することはたくさんあります。
けれど、簡単に逃げ出せるものでもありません。
遠くに嫁いだとしても毎日が少しでも楽しくなるように、自分のご機嫌ポイントを探して工夫していることもあります。
ここからは少し明るい話をしますね。
もし、大変そうだけど遠くへ嫁ぐという覚悟があるなら手に職は必須です。
遠くへ嫁ぐと、学生時代の友人や、職場の人など自分に関わってきた人たちとは簡単に会えなくなります。
仕事も辞めなければならなかったり、一気に自分の周りのものが変化します。
だからこそ趣味でも何でも自分の世界を持っていると心強いもの。
結婚することで変化する生活環境や人付き合いなどは、時に自分の力では何ともできないこともあり、ひたすら耐えなければならない場面も出てきます。
仕事でも趣味でも良いので、これだけは私のもの!と言えるものを持っていると自分の軸となり多くのことが変化してもブレずにいることができます。
私にとってはそれがネイルでした。
私は趣味だったネイルを仕事が出来るレベルにまで持っていこうと資格をとって孤独な環境にそなえました。
趣味として続けても良いし、環境的にも自分で仕事を作る必要もあると考えていました。
この決断は大正解で、今でも子どもが寝た後に自分のネイルを奇麗にすることは良い息抜きになっています。
そして、今は自宅でネイリストとしてお仕事をしています。
嫁ぎ先が自営業の場合、同居しながら仕事でも一緒という状況になることだってあるんです。(田舎は意外と多い気がする)
そんな状況を打開できるのが手に職です。
私は、ネイルサロンをオープンすることで見知らぬ土地での自分の居場所づくり、人脈づくりのもとになればとも考えていました。
手に職があれば、自分のペースで働けるので、自分のアイディア次第で生活にあわせて色んなビジネス展開ができます。
- 働く時間は自分で決められる
- 保育園や小学校から子どもが帰ってくる時間に家で迎えられる
もし遠くへ嫁ぐ可能性があるのなら自分磨きの一つとして資格をとったり趣味を極めて自分の世界を持っておくことを強くお勧めします。
経済的に自立していることはとても心強い!
手に職や趣味をもつことは変わらない自分の味方として精神的にも助けてくれる心強い存在となります。
経済的に自立していれば、いざというとき嫁ぎ先から逃げ出すことだってできるんです。
誰しも離婚に備えつつ結婚することはありませんよね。
けれど、選択肢があるというのはとても心強いんです。
遠くに嫁いで大きく環境が変わるなら手に職をおすすめします。
\ネイルスクールは実際に見学した方がはやい!/
自宅でネイルサロンをするなら検定1級があると箔が付きます。
ネイリスト検定2級を持っていると、ネイルサロンで働くために応募資格を満たせることが多いです。
ネイリストの資格は国家資格ではないので、1級を持っていなくても自分でサロンを開くことはできます。
ただ、独学ではなくスクールでちゃんと学んできたことを証明できると安すぎる賃金で働くこともないというのが実感です。
ネイル技術が心の支えとなり、仕事にもすることができ、私にとっては手に職としてのネイルがとても役に立ちました。
ネイルだけでなく、自分にあった資格を手にしておくと絶対に心強いので、何か自分のためにスタートさせることをオススメします。
遠くへ嫁ぐなら料理出来た方がいい
料理はできないよりはできた方がぜったいにいいです。
美味しいは正義!
手作りで美味しい料理が作れると老若男女問わず嫁ぎ先でのポイントはかなり高くなることを実感しました。
自分の健康のためにも料理できると強いです。
そして嫁ぎ先に慣れてくるまでは、どこに美味しいお店があるのかの情報もゼロ。
田舎はネット検索してもなかなか情報が出てきません。(←これも結構カルチャーショック)
自分でおいしく作れたほうが早いというメリットもあります。
買ってきたお惣菜でも盛り付けにはこだわってみたり、食への意識を高くしておくとおうち時間が楽しくなります(遊ぶところが少なくてお家時間多いため)
私は盛り付け方はこの本を愛読。
この本の著者、高木ゑみさんのアイディアは真似しやすく、セルクルという道具を使ってちらし寿司を盛り付けてみたり、
セルクルを使って型抜きすればどこにでも売っているポテトサラダがおしゃれ料理に見えます。
セルクルはポテトサラダやパテ、ごはんものなどをレストラン風に盛り付けるのに便利。
お惣菜でも買ってきたままトレーで食べるより、お皿に奇麗に盛り付けるだけで食卓が豊かになりますよね。
セルクルは直径5㎝から10㎝で大・中・小と揃えておくと買ってきたものでも普通の料理がかっこ良く変身するのでめちゃくちゃ便利。
高木ゑみさんは他にも料理がしたくなる本を出されていて私の大好きな料理人さん。
料理は毎日のことなので少しでも美味しく楽しく、工夫出来ると良いですよね。
特に、田舎の長男に嫁ぐと、お盆やお正月など親戚が集まる機会に食事の準備をするってけっこうあるんです…
お義母さんおしえてください!と言える関係ならそれも可愛いかもしれませんが、包丁の扱いや料理の基本は知っていて損はないはず。
料理教室でしっかり学んでおくのも身を守る1つの術です。
遠くへ嫁ぐには相当の覚悟が必要
遠くへ嫁ぐことは親不孝ではありません。
あなたが幸せであれば。
大事なのは自分自身が心から幸せかどうか。
自分が納得しているかどうかです。
ただ、遠くへ嫁ぐには相当な覚悟が必要であることは間違いありません。(私は覚悟がたりなくて後悔している部分もある…^^)
遠くへ行けばいくほど生まれ育った環境や感覚が違うことが多く、苦労することも確実に増えます。
特に田舎は閉鎖的。
遠くの田舎へ嫁ぐのは相当の覚悟が必要であることを私は結婚してから痛感しました。
恋愛結婚だと、これで大丈夫かな?と違和感があっても交際期間が長いために流されやすいことってあるんです。
好きな人と結婚するって素敵だけれど、人生の大事な選択としてもっともっと戦略的に考えても良いものです。
その点お見合い結婚は感情に流されず合理的。
地元から離れたくない、転勤族はいやだ、自分の仕事は続けていたいなど、人生の希望条件があるのなら使ってみるのも1つの手です。
というのも、私の兄がお見合い結婚でさらっと結婚したのをみて、お見合いからの恋愛はありだということを知ったからです。
出会い方が違うだけで、ご縁ある男女が結ばれるという結果は同じですもんね。
悩めるのも未婚のうちだけ。
結婚したら簡単に離婚とはいきません。
もし遠くへ嫁ぐ事に少しでも不安や抵抗があるのなら、自分の住む地域で良い出会いがないか情報収集するくらいは天秤にかけてもよかったかなって思います。
覚悟を決めて遠くへ嫁ぐか、譲れない条件をしぼってからの出会いも視野に入れるか、選べるのは未婚のうちだけですよ。
大変だけれど、県外に嫁ぐ!と決心するなら、手に職は自分の心強い味方になってくれます。
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