す、す、す、すごい人が来る!と直感で感じたセミナー。
厳選したながらにも子供のものでいっぱいの大荷物と10キロの息子を抱えて猛吹雪の中、前のめりぎみに帰省。
ずっと前から迷ってはいたものの、ラッキーなことに様々な条件が揃い参加できることになったNAOMI YASUDA特別セミナー!
開催される懐かしのNailistネイルスクール名古屋本校へ。
実際にお話しを聞き、間近でデモンストレーションを見て、気づいた学びをレポートします!
さすが世界で活躍する方!NAOMI YASUDAさん!
ネイルだけに留まらず生きて行く上で大切なことがたくさん詰まったセミナーでした。
ネイルアーティスト NAOMIYASUDAさんとは
レディガガやマドンナなど海外セレブや大物アーティストのネイルを担当し、有名ブランドの広告やコレクション、VOGUEなどの有名ファッション誌でもネイルを担当している、NYで活躍中のネイルアーティストです。
NAOMIさんの経歴
高校生で進路を決めるとき、ネイルへの興味はありつつも、ネイリストという職業がまだ世に出てきたばかりの頃だったこともありネイルだけでは食べていけないと中日美容専門学校へ。
ヘア、メイク、エステと美容のトータルを学ぶ。
でもやはり自分にはネイルだと思い、Nailistネイルスクールでネイルを深く学び、名古屋のネイルサロンに勤務。
ちょうど日本ではネイリストという職業が人気になってきた頃で、このままではネイリストの1人として埋もれてしまう、と渡米を決意、アメリカでの美容ライセンス取得を目指す。
2007年12月NYに渡米し、ライセンスを取得したら帰国するつもりが、仕事が入るようになり、ビザを取得、そのままNYに滞在。
有名セレブやファッションブランドのネイルを担当する世界的トップネイルアーティストとして活躍する今に至る。
こんなすごい方が私もネイルを学んだスクールの先輩卒業生なのです。
話聞きに前のめりにもなるでしょう。
セレブを担当することになったきっかけ
渡米して貯金残高も1500円くらいになって来た頃、もぅ日本に帰ろうかな…とカフェで友達と話をしていたところ、突然知らない人から『あなたのネイル、それどこでやっの?』と声をかけられたことから始まります。
当時スカルプで長い上に派手なネイルを自分でしていたNAOMIさんが、自分でつけたと答えネイリストであることを伝えると明日ネイルしてほしいと頼まれ、仕事貰えるなら行きますよ!と翌日ネイルすることに。
そうして現場にたどり着き、ネイルすることになったお相手がまだ有名になる前のレディガガだったそうです。
声を掛けてきたのはスタッフの1人だったそうです。
そこからセレブの間で口コミが広がり、コンサートのネイルを担当したりファッションブランドともお仕事をするようになっていったということでした。
わぁお!アメリカっぽい!そして成功する人ってもってるなぁと思いました。
かなり簡単にまとめてますが、ここに至るまでのNAOMIさんの努力や挑戦、苦労があってこそのチャンス到来で、一本の映画を見ているような感覚で話を聞いていました。
ネイリストNAOMIさんから学んだこと
直接ご本人から話を聞き(スクール理事長の松浦先生との対談形式)、間近でデモンストレーションを見ることができ、成功パワーをしっかりと受け取ってきた私が学んだことを5つのポイントでまとめます。
さすが世界で活躍する方!ネイルの世界だけでなく人生で大切なことを教わりました。
①大事なのは信用を積み上げること
誰もが知っている海外セレブのネイルを担当するなんて一見華やかな世界に見えるけれど、そうなるまでの過程を聞くと地道な苦労や信用の積み重ねがあってこそ輝かしい今があるのだということがよく分かりました。
まず、ショーなどのネイルを担当するお仕事では私が想像するほどお金はもらっていないということが驚きでした。
え?そしたら生活できないんじゃ?と思ってしまった私はそのまま素直に質問したのですが、この質問から返ってきた答えが『信用』という言葉の重みを教えてくれました。
お金じゃない1つの作品を一緒に作り上げるやりがい、それこそが貴重な経験であり、次に繋がるステップなんです。
1つの現場、1つの作品に集中し、最高のパフォーマンスをする。
目先のお金ではなくて、世界のトップアーティスト達と共に仕事をする喜び、自分の作品が世に残るやりがい、目の前の仕事を全力でこなすこと、ただそこだけにフォーカスしている。
そうした全力の姿勢が信頼を生み、次の仕事へと繋がっていく。
かっこよすぎます…。
いつも全力で生きていれば自然と信頼は溜まっていくものなんだと感じさせてくれるほど、ネイルに対するまっすぐな姿勢に圧倒されました。
そしてこれは仕事に限らずどんな場面でも当てはまると納得しました。
確かにネイルはずっと残るものではなく数週間後には消えてしまうもの(オフするからね)
それが舞台の上でファッションやヘアメイクと一緒に作り上げた1つの作品として脚光を浴び、ポスターなど何かしら自分の作品として残る仕事をさせてもらえるという視点は経験者ならではだと思いました。
確かにそんなの誰もができることじゃない。
お金より何倍も価値があるすごいこと。
近い将来色んな仕事がAI(人工知能)にとってかわると言われているからこそ、人間味のある『信用』という言葉。
これからの時代に生き残るための重要ワードだと思いました。
ここまでの学び
▶︎▶︎▶︎お金じゃないの!信用なの!これからの社会AIに負けないためにも!
②信用が生む連鎖をフットワークの軽さで加速
海外セレブや芸能人は立場上簡単には知らない人を信用できるものでもなく、ネイルもヘアメイクも全て信頼できる人からの紹介でお願いするのだとか。
要は口コミですよね。
そしてセレブの間ではその口コミが広まるスピードも早く、どこから聞いたのかいきなり有名アーティストのアシスタントから仕事依頼の電話がかかってきたり、有名なブランドから声がかかったりするという連鎖が生まれる(←その連鎖を生ませてるNAOMIさんやはりすごい)。
この人なら紹介できる!と思われる信用、これも①のように1つ1つの積み重ねあってこそのこと。
そしてさらにNAOMIさんのすごいところは、その信用の連鎖にフットワークの軽さで応えることができるってところです。
たまたまセントレアでNY行きの便を待つ中、いきなりかかってきた電話、「明日ネイルできる?」にもYES、翌日にはパリでショーのネイルを担当しているということが可能なんだなと。
ちなみにこの明日ネイルできる?からのパリコレはファッションブランドKENZOとのお仕事だったそうです。
次元が違いすぎておったまげー!(←)だけれど、確かに声をかけて『えっと予定確認してから。。。折り返すね!』ではなくて、即答でYES!、良いですよね!
声をかける側もよし!ってテンション上がります。そしてまた声をかけたくなる。
ここまでの学び
▶︎▶︎▶︎イエス!orハイ!の姿大!大事!
③どんな仕事でもスピードは強み
海外セレブからのご指名を獲得しているNAOMIさんは、何故自分を指名してくれるのか聞いてみたところ、『速いから』が1番の理由だったそうです。
芸能人忙しいですものね。
勿論早くて綺麗という意味なんですが、その速さってとても重要だと一般人の私でも思います。
今日は久しぶりの名古屋だひゃっほう!ということで、セミナーの他にもサロンと歯医者と2つ予定を入れてたんですね。
普段子育てをしていてなかなか自分の時間が取れない中での貴重な1人名駅タイム、久しぶりにサービスを受ける側となってみて施術が速くて確実ということのありがたさを実感し、NAOMIさんの言葉とリンクしました。
速さもどんな仕事にもあてはまる重要な要素。
これを今の私にあてはめると、セミナーに参加して学んだことをアウトプットする速さだと思い、この記事を意識してまとめてみました。
参加した興奮冷めやらぬうちにできればその日中に学んだことを記事としてアウトプットするという速さ、インプットしたことをさらに整理して理解を深めるためにも大事大事。(既に3日経っているが…)
ここまでの学び ▶︎速い!は正義!
④幅広くアンテナをはる
とあるファッションブランドのネイルを担当することになった時、それに合わせてネイルをどう表現するかという場面で、ファッションデザイナーがデヴィット・リンチ(映画監督)からインスピレーションを受けたデザインだということを知り、彼の映画代表作品をネイルに表現したことでコンセプトとしてネイルとファッションが繋がったというお話がありありました。
ネイルが好きだからってネイル雑誌やネイル画像ばかり見ている必要はなくて、映画や本、世の中の話題、流行り、色んなことにアンテナをはり、情報収集することでネイルの作品としても幅が広がることがよくわかる具体的な例でした。
そしてそれは誰かのデザインの真似ではない、自分オリジナルを創り出しているNAOMIさんならではのお話でした。
私がネイルをするときは、いつも新しいアートを発信する有名な先生のデザインを参考にしたり、憧れの先生に習いに行ったりしていたのですが、立場的にいつも0から1を創り出しているNAOMIさんが言うからこそ説得力のあるお話で、『ネイリストの1人として埋もれてしまう』と思い行動する方はやはりスタート地点から違うと思いました。
ここまでの学び
▶︎▶︎▶︎何かデザインのヒントが欲しい時は『チェックネイル』で検索するのではなくて、『チェック柄』だけで検索してみよう。そこから新しいアートを生み出せるかも!
⑤時代はSNS!どこにいても自分をアピールすることはできる
これ、田舎に移住した私にはとても響きました。
携帯1つあれば自分の作品を世に送り出すことができる時代、そしてそれをどこで誰が見ているかわからない。
チャンスはどこに転がってるかわからないっていう話でした。
確かに今の私は子育てで時間が思うようにコントロールできなかったり、義親や周りとのお付き合いや新しい人付き合いに気を遣って現実に疲れてしまうことはあります。
でも今大変だからと言って自分のやりたいことに蓋をするのも自分なんだと改めて思いました。
悩むこともあるしそれが悪いことではないけれど、悩んでいるうちは前に進めないし、進もうとしていないのかもしれない。
悩むことで動かない理由を作ってしまっているかもしれない。
そう思えば、周りの目を気にしてあれこれ考えている時間はとてももったいなくて、好きなことにまっすぐ向き合い全力投球すべきだと思えました。
どこにいてもSNSで、簡単に世界と繋がれるのだから。
もぅ法要のお茶出しは誰がするの?私?近所?え?みたいな小さな悩み、どうでも良いですね!
ネイルしよう!
ここまでの学び
▶︎ ▶︎ ▶︎悩む時間はもったいない!悩むことで動かない理由にしてしまうなら、やってしまおう!好きなことに集中しよう!時代はSNS、どこにいても簡単に世界と繋がれるのだから!
好きを仕事にする覚悟
撮影に呼ばれてネイルをするときは、あれがあったらな!という後悔がないよう、またどんな要望にも応えられるようネイルポリッシュだけでも300本〜500本を用意して持っていく。(←相当な重さ!)
椅子に座ってネイルすることなんてなかなか無い。
話しながら、歩きながら、時には机の下に潜りながら、とにかくどんな状態でも仕事をこなす。スピードも求められながら。(←かなり高度なこと!)
この辺を聞いて私にはまだまだ好きを仕事にする覚悟が足りなかったなと思いました。
日本のネイルサロンでもネイルはヘアケアをしながらだったり、マツエクとの同時施術だったり、ネイルだけが特別なものではなくて美容の一部として提供される場面も多いと感じます。
サロンに勤めていた頃マツエクとの同時施術で予約が入ると、やりにくいんだよなぁ…と思っていた過去の私黙りなさいって感じでした。
そしてネイリストの立場についてもなるほどなぁと思うお話がありました。
撮影の現場でネイリストは立場的に1番下、でもカメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、ネイリストで1つの作品を作り上げるチームワークなんだとお話しされていて、自分の立ち位置をしっかりと把握しながら求められていることをその場で判断し対応していくことの大切さを感じました。
立場は1番下だけれど、求められることを飲み込むだけでなく、周りとの意見をくみとりつつ自分の意見も出していく〝チームワークなんだ〟というお話が印象的でした。
私が勤めていたサロンでは1階がネイルサロン、4階がマツエクサロンになっていて、マツエクとの同時施術の場合はネイル道具一式を持って移動してたのですが、マツエク>ネイルの構図が何だかなと思っていた過去の私にも、チームワークだよって伝えたいです。
好きだからこそ主張しまくるのではなく、求められていることを的確にキャッチしてどんな場面でも目の前の仕事に集中する、最高の仕事をする、この考えがあってこそ『好き』が仕事として成り立つことを学びました。
ネイル大好き!私が主役!でいいならセルフネイルで良いですものね。
世界トップレベルのネイリストでありながらNAOMIさんはとても謙虚
NAOMIさん、本当に謙虚な素敵な方でした。
世界トップレベルのネイリストとして認められているいわば成功者なのに、『タイミングが良かっただけ』とか『私が1番なんて思ったことはない』とおっしゃる。
でも『自分なんて大したことないの』という自己否定とは違って、自信がないわけでもない。
しっかりとした芯を持ちながらも謙虚、それは常に学ぶ姿勢、上を目指す姿勢があるからなんだと言葉の端々から伝わりました。
だからこそ世界トップレベルのネイリストとして活躍し続けることができる、そんなNAOMIさんの姿からネイル技術に留まらず生きて行く上で大切なことを学ばせて頂きました。
謙虚さと自信の無さは違う。
輝かしい経歴のNAOMIさんだからこそ、その違いがしっかりとわかりました。
最後に
今回私は初めてネイルアートを学ぶ以外のセミナーに参加しました。
年末の皆んなが忙しそうにしている中、旦那さんの誕生日を前倒しにしてまで行くには、しっかり学ばなければ!と思いつつ、ちゃんと意味を飲み込めるだろうかと少し不安でした。
今回NAOMIさんと松浦先生の対談形式だったことが場を和ませており、世界各地で行われるネイルコンテストで審査員も務める松浦先生との対談形式だからこそ、全ての話のスケールが大きいながらにも質問しやすい空気感で学ばせて頂けました。
NAOMIさん、この機会を与えてくださったスクールの先生方、貴重な1日をありがとうございました!
さぁ!わたしも頑張るぞ!